2018年5月21日月曜日

『奴隷制度廃止国際デー』の集いに招聘されました(2014年12月2日 於 ローマ バチカン)

「奴隷制度国際廃止デー」にてー人身売買や奴隷状態の根絶を目指す共同宣言への署名式に参加
アンマが、バチカンで行われた式典において、
あらゆる奴隷状態の根絶を目指す信仰指導者たちの共同宣言に
世界の信仰指導者たちと共に署名しました。
今朝、アンマはバチカンにて、ローマ教皇フランシスコをはじめとする世界の宗教指導者11人と共に、人身売買や奴隷状態の根絶を目指す共同宣言への署名式典に参加しました。
参加した他の指導者は以下のとおりです: 
英国国教会の首位聖職者である、カンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビー氏

仏教徒である禅師のティック・ナット・ハン氏(愛称:タイ)(ビックニ・ティック・ヌ・チャン・コーン師が代理出席)

アル・アザールのグランド・イマームであるムハンマド・アーメド・エル=タイエブ氏 (アル・アザール・アルシャリフ次官のアバス・アブダラ・アバス・ソリマン博士が代理出席)

大アーヤトッラーである、ムハンマド・タキー・アル=モダレッシ氏とシェイク・バッシアー・フセイン・アル・ナジャフィ氏(大アーヤトッラーのスペシャルアドバイザーであるシェイク・ナジヤ・ラザク・ジャーファル氏が代理出席)

イスラム教のシェイク・オマール・アブード氏

マレーシア仏教界の最高位僧ダトゥク・キリンデ・ダーマラタナー氏

チーフラビのデイビッド・ローゼン氏(KSG、CBE受勲者)

ギリシャ正教会エキュメニカル総主教のヴァルソロメオス1世聖下(フランス府主教エマニュエル座下が代理出席)

南アメリカのユダヤ教団のコーディネーター、ラビ・スコルカ氏

本日署名された”信仰指導者による、あらゆる奴隷状態の根絶宣言”は、
歴史的な首唱であり、世界中にあるこの悲劇を2020年までに終わらせるために、
力を合わせてゆくというものです。式典会場には、合計すれば世界人口の半数を超える、
各宗教の信奉者や支持者たちを代表した会衆が集まりました。
アンマのスピーチより:

「グローバル・フリーダム・ネットワークの援助の下、ローマ教皇フランシスコ台下が、
今日ここに私たちを集めてくださったことを、光栄でありがたく思います。
地球上のあらゆる信仰が、社会に対する精神的働きかけと実際的行動を呼び起こすために一つになり、奴隷状態や人身売買という恐怖を終わらせるだろうと、楽観しています。」

「あらゆる国や宗教の人々が、奴隷状態にされることによる破壊的影響の犠牲になっており、極度の虐待や苦しみを味わっています。そうした人々の肉体的・精神的苦痛には、
言語や人種や肌の色による違いはありません。終わりのない悲しみや感情的抑圧の爪牙(そうが)にもがいている、犠牲者”という同じ種類の人々なのです。」

「人間の頭脳は、宗教やカーストや言語や国境の名のもとに、数多くの分断を生み出してきました。すべてを包み込む純粋な愛の橋を創り、自分たちの創ったそれらの壁を打ち壊しましょう。



フランシスコ教皇のスピーチより:

「各々(おのおの)の信仰に啓発され、一つの歴史的首唱、
一つの具体的行動のために、今日私たちは共に集いました。
現代のあらゆるかたちの奴隷状態という、恐ろしい災難を根絶するために、私たちが共に働くと宣言するためにです。
男性、女性、少年、少女に対する物質的、経済的、性的、生理学的搾取によって、
現在、何百万もの人々が人間性を抹殺され、陵虐(りょうぎゃく)されています。
人間は誰でも、老若男女を問わず、神の似姿です。神は、人間が互いの関係の中で、
自分の意志で与え合う、愛であり、自由です。ですから、人間は誰でも、
個人の自由を持っており、その命は、他の人々に善をなし、平等に、博愛をもって生きるためにあるのです。」



ジャスティン・ウェルビー大主教のスピーチより:

「母マリアが進んで協力したことで生まれた、イエス・キリストという人間の血と肉の中で、聖なる命は完全に比類なく生きられたのだと、キリスト教徒は信じています。
ですから私たちは、すべての人間を神の計画の一部と見る義務があります。
これは、いかなる人間の体も、いかなる状況においても、
取引や売買や隷属化の単なる対象とはなりえない、ということを意味します。」



M.T. メイヤー・ラテンアメリカ律法学校の校長であり、ビナイ・ティクヴァ・コミュニティのラビであるラビ・アブラハム・スコルカ博士のスピーチより:

「エジプトからの奴隷たちの英雄的脱出は、モーセの五書に欠くことのできない部分の一つであり、その中心的なメッセージの一つは、勇気と、自由な人間でいるということの深遠な意味です。このことから明らかなのは、聖書的観念において、人を奴隷化することは、あらゆる人間の中にある神の似姿を傷つけるということ ― そして、完全に、
深遠な意味で自由になれる人々だけが、
彼ら自身にとっても神の目から見ても、尊厳のある人間でいられるということです。」


マレーシア最高位僧ダトゥク・K・スリ・ダーマラタナー氏のスピーチより:

「人身売買や奴隷化はとても広まっていて、世界のいたるところで様々な激しさで行われています。宗教指導者は、それらの悪しき行いに終止符を打つために、政府与党と共に働くという重要な役割を演じます。私たちは一体となって、労働者売買という犯罪や奴隷状態の調査や告発を増す努力をしなくてはならないと思っています。
すべての人に平等な人権があり、あらゆる人がそれぞれにふさわしい人生を送れる状態を、私たちが確実なものにしなくてはなりません。」


アル・アザールのグランド・イマームであるムハンマド・アーメド・エル=タイエブ氏の言葉 (アル・アザール次官のアバス・ソリマン博士が代読):

「イスラム教では、同じ父アダムと、同じ母イブの子孫とみなしている人々の間で、
奴隷化を許したことは歴史上一度もありません。イスラム法では、奴隷化はいかなるものであれ、厳しく非難されるべきと考えられており、宗教団体、人権団体、政府当局や機関は全て、奴隷状態を廃するために働き、国々が自由の剥奪を抑止する法律と法制を制定するよう、働きかけなくてはいけません。


ギリシャ正教会エキュメニカル総主教のヴァルソロメオス1世聖下の言葉より:

「皆様と共に、結束し、責任をもって、現代的なかたちの奴隷状態を根絶することをお約束したく思います。それは神にとって恥辱であり、人類にとって不名誉であり、天なる創造主の似姿に創られたすべての罪のない犠牲者たちを貶めるものです。」

The Huffington Post: Pope Francis And Other Religious Leaders Sign Declaration Against Modern Slavery
The Guardian: Pope and Welby joined by imams and rabbis for anti-slavery declaration
The Indian Express: ‘Hugging saint’ Mata Amritanandamayi meets Pope Francis in Vatican
DNA India: Mata Amritanandamayi, Pope Francis among 11 faith leaders take vow to end slavery by 2020