2020年5月29日金曜日

アンマの病院(AIMS)が日本のメディアに取り上げられました

アンマの設立した病院(AIMS)で成し遂げられた画期的な移植手術を
過去にもご紹介致しましたが、

現在、その手術の成功と移植後の経過は、世界に大きな衝撃を与え、
日本でも、アンマの病院名(AIMS)などと共に、数々のメディアで紹介されました。
今回はその一部をご紹介します。

https://www.afpbb.com/articles/-/3273547
https://concertion.page/blobs_yj/d62eeb9ad98e659e3ff6c407

南インド、ケーララ州にある、アンマの設立した病院(AIMS)にて、
2018年の4月に、ある少女の両腕の移植手術が行われました。

こちらの女性、シュレーヤ・シッダナゴウダさんは、
2017年、バスの事故で悲劇的に両腕を失ったとき、まだ19歳でした。

アムリタ・ホスピタル(AIMS)で両腕の移植手術を受けた結果、今では彼女は両腕を取り戻し、
また医師らは18ヶ月以内に85%の手の機能が回復すると考えています。

シュレーヤが手を取り戻したこの両腕の移植手術は、
アジア全土では初となる手術であり、全世界でも9例目でした。

20年前の発足以来、アンマのアムリタ・ホスピタル最先端の施設と慈善診療のコンビネーションは、
インドにおいては最高峰の医療施設の一つとなっています。

アムリタ・ホスピタルは、2015年1月にインドで一例目となる両腕の移植手術を行い、
その後さらに二例の移植手術を行っています。
しかし、今回のケースは上腕の移植を行った初のケースとなりました。

20人の外科医と16人のエステティシャンからなるチームによって実施されたこの手術は、13時間かかりました。
アムリタ・ホスピタルの形成外科及び再建手術の責任者であるスブラマニャ・ライヤー医師は、次のように述べました。

"上腕移植手術は、様々な神経、筋肉、腱、動脈を特定し正確に繋げる作業が複雑であるため、かなり困難な手術となります。
また、患者は移植した手の上腕部でその重みに耐えなければならないため、リハビリも困難なものとなります。"

 腕の提供者は、エルナックラムの大学のB.Comで学んでいたサッチンという名の学生で、バイクの事故で亡くなりました。
シュレーヤの体は移植された腕に適合し、回復の良い兆しを見せています。
彼女の治療費は無料で、集中理学療法とリハビリのプログラムが施されています。

 "うまくいけば、数年後には普通の幸せな生活を送ることができるようになるでしょう"と、プーネ出身のケミカル・エンジニアリングの学生であるシュレーヤは述べました。

私は学業を継続し、事故以前に持っていた夢を全て叶えたいと思います。
私の命と人生を取り戻してくださった腕の提供者であるサッチンのご家族と
アムリタ・ホスピタルの医師の皆さんに感謝申し上げます。"

その後、シュレーヤさんは一年以上に及ぶリハビリや、
メンタルカウンセリングサポートなどを受け、順調に回復していきました。



アンマの病院(AIMS)では、1998年から9,500万ドルの慈善医療が提供されており、
450万人以上の人々に無償の治療が施され、
経済的に余裕の無い人にも無償で手術や治療を提供し続けています。

また、その場限りの援助ではなく、本人が自立して持続可能な生活を送れるようになるまで、物理的なサポートに加え、精神的なサポートも続けるのが、
アンマの慈善活動ネットワークである、
ETW(Embracing The World)の活動の特徴のひとつです。

現在は、シュレーヤさんの両腕の移植の経過が著しく良好なだけでなく、
女性には大きいはずの移植した男性の腕が
今では、シュレーヤさんの身体に合う大きさや肌の色へと同化し始め、
人間の可能性を無限に感じさせる結果であったとともに、
いかにして偉業を成し遂げたといえる手術であったかが改めて注目されています。

シュレーヤさんはまた、手術の成功と腕の変化を心から喜んでいると言います。